ブログ

カマキリ先生の教え

2024.10.11

「なんで医者になろうと思ったの?」

これまで100回以上聞かれた質問です。

面接ではもっともらしいことを、キリリとした顔を取り繕って喋ってました。

 

しかし、実際はカマキリ先生の教えでした。

 

公立の小中高(結局は大学もでしたが、、)を出て、将来についてなど全く考えもせずに、のほほんと部活動と遊ぶことに熱中していました。

 

しかし部活も終わってしまった、高校3年生のある暑い夏の日

友達数人とグラウンドの木陰の階段に座ってダラダラと進路について話していたところ

階段でカマキリがバッタをむさぼり食べていました。

「気持ちわるっ!よーあんなん食べてられるよな、、なに考えてんのやろ?」とポロっと出た私の言葉に

『いや、なんも考えてないやろー』と笑う友達

「確かに考えてたら食べてられんよなー」と納得して、他愛もない話にもどる。

 

そんな日の夜でした。

お風呂に入っていて

ふと

「カマキリなんて何も考えてないのに、なんで生きてるんやろ?

生きてる意味あるんかな?

ん? 生きてる意味ってなんなんやろ?

考えてないと生きてる意味なんてないのか?

そもそも自分の生きてる意味ってなんなんやろ?」

 

から高校生の短絡的な矢印1つだけの論理で

私の医者への道が決まりました。

 

人間からしたら、生きてる意味なんてあると思えないカマキリも生きてる

生きてる意味なんて、人間があーだこーだ意味付けをしているだけだから、そもそもないんじゃないの?

じゃあ折角人間として生きてんだから、最期に「オレはこのために生きてきたなー」って自分の人生に意味付けられるような仕事を選んだらいいんじゃないか?

なんそれ?

人のために自分を活かせた人生だったって思えたらかっこええやん!

なんそれ?

医者やん!

 

はい、決まりました。

 

これが、周りに医療従事者など1人もいない環境で育った私が、ふいに医者を目指した

とても短絡的な 一方通行の矢印 ↓   1つだけのルートで決まった道筋でした。

 

しかし、今となっては

多くの人の人生に関わることができ

培ってきたものを活かすことができ

直接感謝を言っていただける

(たまにお叱りも、、)

とても良い仕事を選んだな思います。

 

日々是精進。

せっかくの 人間だもの 医者だもの

「色んな人のためになったよなー」と

死ぬときに満足できるよう

自分の生きてきた意味付けができるよう

精進したいと思います!

 

医療法人 藍泉会

こいずみクリニック 

整形外科リハビリテーション科

 小泉 宏太

〒536-0001

大阪市城東区古市3-24-1

📞06-6930-2525